この季節になると思い出す。
前に、こちらのブログでも少し書きましたが2007年に開業してから自分のスタジオを持つまで約1年かかりました。
人生の大きな決断をする時は必ずお母さんに相談しますが、自分のスタジオをオープンしたいと相談したらお母さんが私にとっての良い方角と、オープンする時期を勉強してくれて2008年4月○○の方向に!と言ってくれたので、その目標に向け貸しスタジオでレッスンをしながら頑張って資金を貯めました。
目標!
「目標」って大切ですね。
それに向かって頑張れば良いだけだから^^
そしてイケる!!と手応え感じだしたのが冬頃。良い物件がないか、探しはじめたのは花粉症が辛くなる2月下旬。
なかなか防音の物件ってないのよね。
音大の近くには楽器可の部屋が多くあったけど店舗としては貸してくれない。
生徒さんの出入りが多いので店舗として貸してくれるところでないとダメなのです。
そして、やっとの思いで三軒茶屋のマンションを見つけました。
マンション全体が防音されているし、他に入っている部屋も音楽関係の仕事をしている会社なので音に関しては問題ない。との事。
これはラッキーだ!!と思い契約をしようとしていたけれど、お母さんが教えてくれた「良い方角」からは少し外れているとのこと。
えーー>_<
と、落胆する私にお母さんは「でも少し外れているだけだから良いんじゃない?」
と言ってくれたけれど、私はお母さんが決めてくれた時期と方角を守りたかったから「いや。白紙にもどす」と言って
すぐに不動産に連絡しました。
私の頑固さが出てしまった^^
でも、それをしてしまった時は桜が咲き始める3月下旬。次を早くきめなきゃ4月に間に合わない!
と、焦っていたら不動産から良い物件ありました。と連絡が来て今の恵比寿の物件を紹介してもらいました。
地下なので24時間ドラム叩けますよ。と紹介されたその物件に行ってみると倉庫のようなコンクリートむき出しのこんな場所。
持つべきものは、やはり。
灰色の冷たーく、湿度の高いその場所で「工事をするお金だせるかな」とか「あと一週間くらいでできるのか?」とか不安だらけになりました。でも、こんな立地が良い場所で地下の物件なんて奇跡じゃないかな?とグルグル考えていたら一緒について来てくれてた友達が「大丈夫だよ。なんとかなるよ。手伝うから」と声かけてくれました。
そして、次の日に内装デザインなどを手掛けてる友達にも物件を見てもらい。その子も「大丈夫だよ。やろう!」と言ってくれて、私も「やるしかない!やる!!」と勇気が出たのを覚えてます。
そこからの数日は夜まで貸しスタジオでレッスン。夜中にスタジオ作り、日中時間作って買い出し、とほとんど寝ずに作業に明け暮れました。
それに全部付き合ってくれた友達に本当に感謝しています。
夜中に近くにいた別の友達(ペンキ職人)にお願いして壁と天井全部ぬってもらって、オープンと決めていた4/3の前日夜に、ボイトレができる環境まで作り上げる事ができました。
夜中、一人でピアノを弾きながらポロポロ泣いたのを覚えています。
自分のスタジオで行う初めてのレッスンは親友であり、生徒でもある子でした^^
一つの夢が叶った瞬間です(2008 4/3)
資金も知識も十分じゃないのに勢いだけで進もうとした私をみんなが助けてくれたから形にできました。
そして今日まで継続できたのもたくさんの支えのおかげ。
これからも、この場所を大切にしていきたいです。どうぞよろしくお願いします